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コンサルタントコラム

杉本 博文

2023.09.11
政策金利と家計の関係


政策金利とは、中央銀行(例:日本の日銀、アメリカの連邦準備銀行)が
経済の調整やインフレーションコントロールなどの目的で設定する基準金利のことです。

政策金利は通常、中央銀行が他の銀行に対して資金を貸し出す際の金利を指します。

政策金利は経済政策の重要な要素であり、
中央銀行が経済を安定させるために使用するツールの一つです。
中央銀行は定期的に経済の状況に合わせて政策金利を調整することがあります。

金利を引き下げれば、銀行が借り入れるコストが低くなり、貸し出し金利も下がる傾向があります。
これにより、個人や企業が融資を受けやすくなり、経済活動が刺激されることがあります。

政策金利が上昇する場合、家計にはいくつかの潜在的な影響が考えられます。
(具体的な影響は国や地域、経済状況によって異なることに注意してください。
以下は一般的な影響のいくつかです)

貸付金利の上昇
政策金利が上昇すると、銀行や金融機関が貸付金利を引き上げる可能性が高まります。
これにより、住宅ローンや消費者ローンの金利が上昇し、借金返済がより高い負担となる可能性が
あります。新たな融資を受ける際にも高い金利が適用され、借り手にとってコストが増加します。

住宅市場への影響
高金利環境では住宅市場に影響が出ることがあります。
住宅購入が難しくなり、住宅価格の上昇が鈍化することが考えられます。
これは不動産投資や住宅購入を検討している家計に影響を与えます。

貯蓄金利の増加:
一方で、政策金利の上昇に伴い、銀行が預金に支払う金利も上昇することがあります。
これは貯金を奨励し、貯蓄を増やす要因となる可能性があります。

消費の抑制
高金利は消費者信用コストを増加させるため、
消費支出に抑制的な影響を与える可能性があります。
家計は借金返済に予算を割く必要があるため、消費支出が制約されることがあります。

投資の影響
高い金利は企業の融資コストも増加させる可能性があるため、
投資活動にも制約をかけることが考えられます。
これは雇用と経済成長に影響を及ぼす可能性があります。

要するに、政策金利が上昇する場合、家計にとっては借入金利が上昇し、
貯蓄金利が増加する一方で、消費や投資に対する制約が生じる可能性があるため、
資産形成計画や投資戦略の見直しが必要となるでしょう。

家計決算を行い、金利の動向など確認し我が家にどのような影響を与えているのか
確認することが重要です。

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