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コンサルタントコラム

杉本 博文

2022.06.07
「個人年金保険」と「個人型確定拠出年金(iDeCo)」


老後資金づくりを目的とする
「個人年金保険」と「個人型確定拠出年金(iDeCo)」。


どちらも税制優遇されていますが、その違いを確認しましょう。


まず「掛金」の取扱いの違いです。
どちらも所得控除の対象ですが、種類は異なります。


「個人年金保険」は「生命保険料控除」の対象です。


平成24年1月1日以後に締結した保険契約等に係る保険料と
平成23年12月31日以前に締結した保険契約等に係る保険料では、
生命保険料控除の取扱いが異なります。


新個人年金保険料の控除額は最高4万円です。


年間の支払保険料等が8万円超であれば、一律4万円の控除額になります。


旧個人年金保険料の控除額は最高5万円です。


年間の支払保険料等が10万円超であれば、一律5万円の控除額になります。


なお、控除の対象とならない保険契約等もありますので注意が必要です。

「個人型確定拠出年金(iDeCo)」は「小規模企業共済等掛金控除」の対象です。


控除できる金額は、その年に支払った掛金の全額です。


加入区分に応じて、拠出できる掛金の上限が異なります。


自営業者等は年額81.6万円、
会社員・公務員等は年額14.4万円、24万円、27.6万円、
専業主婦(夫)は年額27.6万円です。


会社員は他に加入している年金制度によって拠出限度額が異なりますが、
今後変更される予定です。

令和4年5月31日に新しい資本主義実現会議(第8回)が
総理大臣官邸2階大ホールで開催され、
新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画(案)が発表されました。


【Ⅲ.新しい資本主義に向けた計画に向けた重点投資
  1.人への投資と分配
 (3)貯蓄から投資のための「資産所得倍増プラン」の策定】

の中でも、個人型確定拠出年金(iDeCo)制度の改革が検討されています。


今後の制度改正にも対応していきましょう。

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