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コンサルタントコラム

杉本 博文

2018.06.25
マネーバランスチェック⑭ 金融商品を「総額」で計算する!


AさんとBさんそれぞれ年利18%で50万円を借りました。
返済は分割払いにします。

Aさんは月々1万円ずつ返しました。

Bさんは月々2万円ずつ返しました。

AさんとBさんどちらの負担が大きいでしょうか?


「月々の支払」で考えるとBさんの負担が大きく感じますね。

それでは完済するまでの期間を考えるとどうなるでしょうか?

Aさんは完済までに94か月かかりました。
月々1万円の94回払いなので返済総額94万円です。

Bさんは完済までに32か月かかりました。
月々2万円の32回払いなので返済総額64万円です。

「返済総額」で考えるとAさんの負担が大きいことが分かりますね。
Aさんの金利負担はBさんと比べて30万円も大きくなっています。

答えは「月々」で考えるのと「総額」で考えるのとで違ってきます。

「月々の支払」を減らしたい場合はAさんの返済方法が適しています。
「返済総額」を減らしたい場合はBさんの返済方法が適しています。

みなさんの場合はどちらでしょうか?

「返済総額」を減らしたいのにAさんの方法を選んでいませんか?

ローンのデメリットは金利負担があることです。
返済期間が長くなればなるほど金利負担は大きくなります。

お金は「総額」で計算することが大切ですね。

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