先頭に戻る

コンサルタントコラム

杉本 博文

2021.08.16
新しいリスクマネジメントとは?


リスクマネジメントの基本は「リスクの発見・予防・保有・移転」ですが、
自然災害に対するリスクマネジメントでは「予防」が大切になってきています。


それは、以前とは自然災害リスクのあり方が変化していることにより、
リスクマネジメントのあり方にも変化が生じているためです。


これまで自然災害リスクは、発生頻度が少なく、損害金額が大きいため、
保険などへ「移転」するものでした。


ところが現在は、発生頻度が多いうえに、損害金額が大きいため、
コストをかけてでも「予防」するものになっています。


「予防」には、「回避・損失防止・損失削減・分離・分散」があります。


「回避」は、リスクを伴う活動自体を中止し、予想されるリスクを遮断する予防策です。


「損失防止」は、予防措置を講じて発生頻度を減じ損失発生を未然に防止するための予防策です。


「損失削減」は、事故が発生した際の損失の拡大を防止・軽減し、損失規模を抑えるための予防策です。


「分離・分散」は、リスクの源泉を一か所に集中させず、分離・分散させる予防策です。


今まで大丈夫だったから今回も大丈夫だろうといった考えや経験、常識などが逆に足を引っ張るかもしれないほどに
今まで経験したことのない事が多発しています


我が家で、どんな予防策がとれるか確認しましょう。


また、「予防」できず、「移転」できなかったリスクは「保有」することになります。
リスクマネジメントにおいても、資産形成の重要性は高まっています。


総合的な判断をして我が家に最適なリスクマネジメントをしていきましょう。


 

【前ページに戻る】