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コンサルタントコラム

杉本 博文

2020.12.03
宝くじと税金


年末ジャンボ宝くじ、皆さんは夢を求めて購入されるのでしょうか。


宝くじは昭和20年に政府第1回宝籤として発売されたのがはじまりで
戦争中で軍事費の調達をはかるために発売されました。
その時の一等賞金は10万円。(宝くじ1枚10円、ビール大瓶一本2円、郵便はがき5銭)


昭和40年代で一等1000万円、平成元年には一等前後賞合わせて1億円、
現在は一等前後賞合わせて10億円にまでなっています。


宝くじ人口が増加していることもありますが
これはお金の価値が落ちている(物価上昇)ことを示しているのではないでしょうか。
今は高額に思えてもいつの間にか
あの頃はたった10億円だったのかと言われているかもしれませんね。


現在の宝くじは全国自治(全国都道府県、20指定都市)が発売し、
その収益金は公共事業等の資金にあてられます。


宝くじ1枚の中身は、当せん金46.5%、諸経費13.7%、
収益金(公共事業に使われる資金)38.5%、社会貢献広報費1.3%です。


宝くじの当選金には、所得税などの税金はかからず非課税となっていますが、
収益金(公共事業に使われる資金)=税金と考えたら
実に4割(1枚約120円)もの税金を支払っていることになります。


夢を買うにも高い税金がかかっていることをお忘れなく。

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