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コンサルタントコラム

杉本 博文

2020.03.31
源泉徴収票の見方②3つの控除


2月16日から所得税の確定申告の受付がスタートしていますが、

今般、政府の方針を踏まえ、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、
申告所得税(及び復興特別所得税)、贈与税及び個人事業者の消費税(及び地方消費税)の
申告期限・納付期限について、令和2年4月16日(木)まで延長となっています。

といっても、お勤めの方の所得税は勤務先の年末調整で精算されるので
多くの方は確定申告の必要がありません。

つまり、お勤めの方は所得税のことを知る機会を奪われています!

ということで、まずはお手元にある源泉徴収票の見方から始めましょう。

クイズ
①収入から引くことができる金額はいくらでしょうか?
②税金から引くことができる金額はいくらでしょうか?

ヒント
①収入から引くことができるのは「給与所得控除額」と「所得控除額」です。
 「給与所得控除額」=「支払金額」-「給与所得控除後の金額」
 「所得控除額」=「所得控除の額の合計額」
②税金から引くことができるのは「税額控除額」です。
 「税額控除額」=住宅借入金等特別控除の額

さて、3つの控除額を答えることができましたか?

 所得控除は全部で14種類ありますが、年末調整で控除できるのは11種類です。
 雑損控除、医療費控除、寄付金控除の3種類は確定申告をしなければ控除できません。

 税額控除の住宅ローン控除は、2年目からは年末調整で控除できますが
最初の年は確定申告しなければ控除できません。

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