コンサルタントコラム
2019.08.07
キャッシュフローから見える景色⑧~殖やす力「金融資産」~
2017年4月から、マネーバランスドクターがお客様に提供する
キャッシュフローソフト「新未来家計図」の保守管理、
全国のマネーバランスドクターに対して、
ソフトの入力指導を担当させていただいております。
相談が始まったばかり!という方、
相談を開始してずいぶん経つけど、未だにキャッシュフローの見方がよく分からない!という方、
すでにキャッシュフローはマスターしてるよ!という方、様々だと思いますが、
改めてキャッシュフローの見方や考え方についてご紹介させていただきたいと思います。
今回は、殖やす力「金融資産」についてお話しします。
未来家計図ソフトでは、金融資産を3つ箱に分けられるようになってます。
①は、換金性重視の箱
代表例は、現預金と定期預金・定額預金が挙げられます。
目先3~5年以内で使う資金や、当座のお金の置き場所です。
②は、利殖性重視の箱
代表例は、再投資タイプの投資信託や上場投資信託(ETF)、株式などが挙げられます。
イメージとしては、子どもの大学進学費用や、ご本人のセカンドライフ費用などの、
10年以上先で使う予定の資金の置き場所になります。
③は、確実性重視の箱
確実性とありますが、実際には債券や分配金支払タイプの投資信託など、
定期的に利子や配当が期待できる投資元本がここに表示されます。
そして、1年間に受け取れる予定の利子と配当の合計金額が、
その下の④利子・配当に表示されます。
総合相談では、まず初めに現状分析を行います。
現状のまま、頭の中に思い描いているライフイベントをこなしていくと、
果たして100歳まで資金は持つのか?
100組のご家庭のうち、98組は途中で資金ショートです。
資金ショートを回避するために、
①②③の箱を有効活用する「資金移動」という方法があります。
現状、金融資産のすべてが①の箱に保管されているのであれば…
すぐに使わないお金は、②の箱に資金移動して使う時期が近づくまで働かせる。
いざ使うにも、①の箱に移動して単純に取り崩すのではなく、
③の箱に移動して、そこから発生する配当を使う。
キャッシュフロー次第ですが、ざっくりとこんなイメージです。
キャッシュフローに合わせて資金移動することで、
無理なく、お金が長持ちする可能性が生まれます。
最後に、
それぞれの箱の利回りを何%に設定するか?ですが、
ここも重要です。
担当コンサルタントと、しっかりと打ち合わせをおこなってください。