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コンサルタントコラム

廣瀬 貴宜

2020.02.25
働けないリスク


マネーバランスクリニックの総合相談では、

今後の人生が5つのパターン、いずれかになると想定し、

キャッシュフローを作成します。

それは…

①ご夫婦ともに100歳まで元気に長生き

②ご主人様に100歳までのどこかで万が一が発生

③奥様に100歳までのどこかで万が一が発生

④ご主人様に現役中のどこかで働けない事態が発生

⑤奥様に現役中のどこかで働けない事態が発生

の5つです。

これらの中で、特に金銭的に厳しいのは、

④と⑤です。

 

もし、ご主人様が…

もし、奥様が…

病気やケガで長い間、働けなくなってしまったら、

不足する家族の生活費がいくらなのか、

どうやって補てんするかを検討します。

 

まず最初に、

すでに得られている準備済みの公的な保障を把握します。

傷病手当金や障害年金など、

会社員なのか、自営業者なのか、

立場によって受けられるサービスは異なります。

また、所得によって受け取れる金額も異なります。

 

次にお勤め先で準備済みの保障をチェックします。

自営業者の方であれば、

ここはありませんから、

あとは個人での準備を考えるほかありません。

 

会社員の方であれば、

お勤め先の福利厚生ガイドブックなどで、

会社が用意してくれているサービスを確認できます。

その中には、

社員になった時点で、自動的に得られる保障もあれば、

所得補償保険や死亡保険といった社員向けのグループ保険は、

決められた時期に、ご自身で申込みが必要なものあるので注意しましょう。

 

グループ保険の多くは、個人で加入するものと比べ、

同じ保障内容でも保険料が割安だったり、

保障内容が充実しているケースがあります。

個人で保険への加入を検討する前に、

お勤め先の福利厚生をしっかりと把握しましょう。

 

国の保障、お勤め先の保障を知って活用できると、

「ムダな保険料」という支出を減らすことができます。

それは同時に、長生きのリスクに備えることに繋がります。

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