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コンサルタントコラム

廣瀬 貴宜

2019.07.02
キャッシュフローから見える景色⑦~守る力「保険」~


2017年4月から、マネーバランスドクターがお客様に提供する

キャッシュフローソフト「新未来家計図」の保守管理、

全国のマネーバランスドクターに対して、

ソフトの入力指導を担当させていただいております。

 

相談が始まったばかり!という方、

相談を開始してずいぶん経つけど、未だにキャッシュフローの見方がよく分からない!という方、

すでにキャッシュフローはマスターしてるよ!という方、様々だと思いますが、

改めてキャッシュフローの見方や考え方についてご紹介させていただきたいと思います。

 

今日は、守る力「保険」についてお話しします。

未来家計図ソフトのキャッシュフロー表には、保険を生命保険と損害保険に分けて表示しています。

生命保険は、死亡・入院・年金といった主に生命保険会社が扱う保険料、

損害保険は、自動車・住宅・傷害・賠償責任・就業不能などの主に損害保険会社が

扱う保険料を表示しています。

 

ここで、わが家の家計を思い浮かべていただきたいことがあります。

それは、年間の支払い保険料と貯蓄額、どちらの金額が多いか?ということです。

 

総合相談では、はじめに家計の現状分析を行います。

これまで多くの家計相談をさせていただきましたが…

貯蓄額よりも保険料のほうが多いご家庭、

保険料よりも貯蓄額のほうが多いご家庭、様々です。

 

前者の場合、わが家の一員に、万一や入院があれば家計は楽になるけれど、

元気に長生きすればするほど、老後生活資金の準備はままならず、

一向にお金の不安や不満から解放されることはありません。

逆に後者の場合、現在の貯蓄額だけでは賄いきれないリスクが起こった場合、

家計が一気に悪化していくことになります。

 

そこで、今の貯蓄と保険のバランスが最適かを確認するために、

私たちは、リスクマップというツールを使います。

 

ポイントは「今」の貯蓄と保険のバランスという点です。

今は必要な入院保険も、計画通りに貯蓄額が増えていけば、

5年後には不要になり、入院保険からの卒業も夢ではないということです。

 

保険に入ったら終わり!ではありません。

保険に入ったら始まり!くらいの意識で、継続的な家計管理に取り組んでいただきたいと思います。

 

次回は、殖やす力「金融資産」についてお話します。

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