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コンサルタントコラム

中西 亮太

2019.07.01
目的達成のための手段選択


先日まで世間を賑わせていた、老後2,000万円不足問題も、
今ではすっかり別の話題に取って代わられたようですね。

もちろん話題は代わっても私たちが直面する現実から目を背けられるわけはありません。

2,000万円問題の発端となった「高齢社会における資産形成・管理」の報告書の中では、
米国と日本の75歳以上の高齢世帯の金融資産の差についても触れられています。

ここ20年ほどで米国の75歳以上の金融資産は3倍に伸びている一方で
日本ではほぼ横ばいに推移し米国とは対照的であるということです。

日本でも投資環境が整備されている中で、
資産形成を支援する制度として一般NISA、つみたてNISA、iDeCoが紹介されています。
ただ同時に、まだまだ利用者が少ないことも指摘されており、
これらの制度は、期限に限りがあるなど改善の余地もあるなど
今後の課題も提示されています。

日本の成人人口(1億500万人)に占める割合(2018年3月末時点)
つみたてNISA・・・1.0%
一般NISA・・・10.9%
iDeCo・・・1.6%
この中には、活用できている方、頼まれる形で開設された方もいるでしょう。
目的は老後資金の確保のわけですから、
各制度も目的を達成する「手段」として活用することも必要でしょう。
ただし、上記の制度もメリットもあれば、デメリットもあります。
わたしはこの制度、あなたはこの制度と簡単に割り振りできるものではないので、
我が家の状況を確認し、我が家にあった手段を選択していきたいですね。

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