コンサルタントコラム
2018.12.03
キャッシュフロー表から見える景色②~基本生活費~
昨年4月から、マネーバランスドクターがお客様に提供する
キャッシュフローソフト「新未来家計図」の保守管理と、
マネーバランスドクターに対して、
ソフトの入力指導を担当させていただいています。
総合相談をされている皆様の中には、キャッシュフロー表の見方はバッチリ!
という方もいらっしゃると思いますが、おさらいを兼ねて、
改めてご紹介させていただきたいと思います。
今回の第二弾では、支出についてお話します。
収入ー(社会保険料+税金)=可処分所得 です。
可処分所得をどう処分するかは、お客様自身が決めることですが、
「生」きる支出と「活」きる支出に分けて考えていただきます。
生きるとは、基本生活費のことです。
食費、水光熱費、雑費、通信費、医療費といった、夫婦が100歳まで
生きるために最低限必要な費用です。
ここでのポイントは、夫婦それぞれのスマホ代や子どもの歯科矯正代は、
ご主人、奥様、お子様各自の予算とすることです。
基本生活費は、ご家族の誰かが独立したり欠けたとしても、必要な支出です。
「パパ(ママ)がいなくなったら基本生活費は3割くらい減る」
相談実務でのあるある話ですが、本当に可能でしょうか?
確かに基本生活費は、いくらか減るかもしれませんが、
逆に外食費や交通費が増えたりする可能性は高く、
総額では、それほど変わらないと考えておいた方が無難です。
基本生活費は毎年発生するので、金額が少し変わるだけで、
総額で見ると、かなり大きなインパクトを与えます。
一見、車の買換えや子どもの大学進学費用といった、大きな支出を減らす方が
キャッシュフローの改善につながると考えがちですが、実はそうではありません。
また、物価上昇率を何%でみておくか?ということも重要です。
いま30歳の方なら100歳まで70年もあります。
物価は上昇します。
仮に年1%ずつ物価上昇した場合、50年で50%。
つまり、今年の基本生活費が100万円だったら、
50年後も同じ質の消費がしたいのであれば、
150万円準備する必要があるということです。
物価上昇率を何%で設定するか?は、
担当コンサルタントと相談して決めていただきますが、
1%より2%、2%より3%と、より高い物価上昇率を織り込んでおく方が、
厳しめのプランになり、家計決算が楽しくなります。
次回、活きる支出についてお話します。
キャッシュフロー表の見かたについて
「こんな風にしたら分かり易い!」
「ここがよく分からない!」などございましたら、
お気軽に担当コンサルタントにお伝えください。