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コンサルタントコラム

松浦 清徳

2018.05.20
介護の現状について


介護について②

 

以前、介護について書きましたが、今回は実際に介護施設に入っての様子を

書きます。

メディアなどの報道で、施設や人手不足などは知っていましたが、

実情はかなり深刻です。

広島市内の総合病院がやっている介護施設に入ることができましたが、

そこでも満足な介護は受けれません。

 

例えば。

夜勤の介護士は、フロアに2名しかいません。

車いすなどの要介護者15名から20名いるのにです。

トイレなどは順番待ちですが、一人につき5分から10分かかるため

1時間以上待たされることも普通にあります。

 

歯が悪い、半身不随で片側の口が動かない、柔らかいものしか食べれない、

そんな患者さんに、普通に硬いご飯が出ていたりします。

またそれを介護士さんに伝えると、なにやら苦しい言い訳ばかり。

その介護士さんたちも、人数が少なく、仕事と心に余裕がありません。

 

食事の世話も、とにかく食べさせる事しか考えてない様子で

見ている家族は悲しい思いをしています。

介護が必要ではありますが、少しでも快適に

最後まで生きてほしいと思うのは、みな同じでしょう。

 

この状況の原因は、人手不足です。

こちらからの要望を伝えようとすると、

「うちの病院に文句があるんですか!?」と

逆切れされました。本当に余裕がないのですね。

 

私たちは、お金のプロとして、相続の事を伝えていますが、

相続以前にかかる問題として、【介護】があるということを

まざまざと知らされました。

 

松浦清徳

 

 

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