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コンサルタントコラム

廣瀬 貴宜

2018.02.22
住宅ローンはやっぱり固定金利??


1月末、米国債の長期金利が急上昇(約2.9%)したのをきっかけに、

日本の長期金利(10年物国債)も上昇し、一時0.1%に近づきました。

 

フラット35をはじめるとする長期間固定の住宅ローン金利は、

10年物国債の金利を参考に決まるので、これから金利上昇してくるのでは?と、

これから住宅を取得しようとする方や、

すでに住宅を取得しているけど、変動金利でローンを組んでいる方から、

「やっぱり固定金利にした方が良いの?」という質問を多く受けます。

 

確かに教科書通りにいけば、世の中の金利が低いときは・・・

借りるときは固定に、貸すときは変動に、これが原理原則です。

しかし、答えは必ずしも一つではありません。

 

ローンは、借入時や借換え時の手数料を含めた総返済額がいくらになるか?

が重要なポイントになりますが、必ずしも変動金利よりも固定金利の方が、

総返済額が少なくなるとは限りません。

借入金利を固定化する利点は、金利上昇リスクから解放されることです。

しかし、2~3%金利上昇しても、生涯を通じた家計に大きな支障が無ければ、

わざわざ金利の高い固定にする必要はありません。

 

逆に今の金利より少しでも高くなると、マイホームを維持できなくなったり、

生活に支障が出るようだと、すぐに金利の固定化を検討すべきです。

 

巷の情報や経済環境に対応して、

金融という道具をいかに上手く使いこなすか、ということも大切ですが、

それよりも、これからの人生をどうありたいのかを、

より明確にすることの方がずっと大切だと思います。

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